おうちコラム
cafeみたいな平屋のおうちが出来るまで
お家を建てるって、どういう事なんだろう。
快適でオシャレでお得な、物として完成されたお家が出来れば良いのだろうか?
私は家づくりを人生で最も家族やご夫婦がお互いを知り、想い合える大きな物語(STORY)を描けるチャンスだと考えています。
大きな決断を誰の為にどんな思いで心に浮かんだのか、そしてその念いを任せられるパートナーをどう選んだのか、ご家族がたくさん悩んで話し合い、お互いをより深く知り、発見や反省も有ったり、お金の事、これからの人生を思い描くプロセスこそ、ご家族又は一人一人にとっても壮大な物語を完成させる為に必要なシーンだと思います。
生意気かも知れませんが、その物語の監督として私が関わらせて頂きたい。
とにかくお客様と仲良くなって、お客様の事を良く知りたい。その延長線上で、お家が出来ちゃいました。みたいなのが私の理想です。
そして、監督してくれてたの?って思われるくらい自然にお客様の幸せを願い、ご家族が主役として完成したお家が出来たら、ガッツポーズものです。
そんな私とお客様との出会いから、お家が出来るまでどんな思いが形になったのかをお伝えする事で、これから家造りを考えているお客様の何かヒントや大沢組のお家とお客様への想いが伝われば嬉しいです。
施工事例の「cafeみたいな平屋のおうち」のお客様との物語です。
こちらのお客様との出会いは、あるお客様がご厚意で開催させて頂きました「住み始めて半年の見学会」でした。その見学会では、住まれているお客様が感じた本音をそのままお伝えして頂きながら、お家を見て頂きました。
それから二ヶ月程は色々なハウスメーカーさんや工務店さんを回られた後に、戻って来てくれました。
施工事例を見て頂くと分かりやすいですが、とてもシンプルで可愛い平屋のお家でありながら、随所にこだわりが詰まったお家なんです。
ご夫婦お二人ともお家に対しての思いが強く、こだわりもはっきりとされていましたので、間取りからタイルの種類や張り方、特に漆喰の色へのこだわりと細かな水栓金具の部品などに、納得して欲しかったので、取り寄せられるサンプルやカタログを集めて、毎回無言の時間は無いお打ち合わせは楽しかったです。
お打ち合わせ前には毎回ご夫婦で、お互いの意見を話し合ってから挑んで下さった事を思うと、多くの事を悩み判断して決断する繰り返しは、とても大変だったと思います。
釣りが趣味だった旦那さんは、子供達が笑顔で走りまわる姿を夢見て、広いお庭の土から石を取り除き、プロ並みの芝生スペースを作る時間に代わられたり、嫌々ではなく誰かの為に自分の時間を使うって、とても幸せな事で、その夢が叶った今はその苦労もとても良い想い出になっていると思います。
会って話して頂ければ分かると思いますが、基本グイグイと営業するタイプでは有りません。
性能はこうで無ければ、これからの家がどうとか自分が建てたい家を建てようとはしません。
性能・構造やデザインに関しては、モラルを持っています。
釘一本でも、造り手が思いを込めてくれる様に、職人さんも大切にします。
やらされているのではなく、楽しんでやってる仕事場にしたい。
それを信じて頂き、監督にさせて頂けたら、ご家族にとって最高の物語を創ります。